弊社取締役中嶋が執筆した記事は以下です。
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消費者が物件選びをする上で、視覚的な情報は非常に強い影響を与えます。昨年10月に不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が公表した「不動産情報サイト利用者意識に関する調査」では、訪問する不動産会社を選択するポイントについて76.2%の回答者が「写真の点数が多い」ことを挙げました。
不動産物件のパノラマ、VRコンテンツは、360度全て見回すことができますので、通常の写真以上に多くの視覚的情報量を持ちます。パノラマ、VRコンテンツをお客様に見て頂く上で、クオリティについて注意すべき点を以下にまとめたいと思います。
画質のきれいさ
画質が悪いとせっかくの物件の魅力がうまく伝わらない恐れがあります。したがって、360°写真がきれいに撮影できているかは、最も重要なポイントとなります。
もちろんプロに依頼して高価な機材でパノラマ撮影をすればきれいな写真は撮れますが、2−3万円の360°カメラでも設定さえきちんと行えば、誰でもそれなりのクオリティの写真を撮ることができます。
また、VRコンテンツ制作ソフトは、画像処理を行う中で、通常、写真サイズの圧縮を行います。というのも、360°写真はリコーシータで撮影した場合でも1枚約4MBのサイズがあるため、そのままVRコンテンツにすると非常に重くなるからです。
コンテンツをスムーズに閲覧できるように写真サイズの圧縮をするのですが、やり方によっては画質が悪くなってしまうので、VR制作ソフトを選ぶ上では注意が必要です。
また、コンテンツの歪みが少ないかどうかというのも重要です。端の方が丸く歪んでいないか、壁の端などまっすぐなはずのラインがちゃんとまっすぐかなど、チェックしましょう。
VRコンテンツの動きがスムーズか
コンテンツがスムーズに動くかというのは、パノラマモードで閲覧する場合は問題はありません。しかし、VRモードで見る場合は、動きがカクカクしていないか、遅延がないかというのは、VR酔いを防ぐためには重要なポイントになります。
物件をVRで内見して気分が悪くなってしまっては、成約率の向上は見込めないでしょう。
VRモードでもシーン移動などのインタラクションが機能するか
VRコンテンツの中に、シーン移動のリンクや、画像やコメントなど、様々なインタラクションを付加することで情報量の多いコンテンツにすることができます。しかし、パノラマモードではこのようなインタラクションが機能するのに、VRモードになると機能しないものも見受けられます。特にVRモードで自分の意思でシーン移動ができない場合、体験するお客様にとって魅力は半減するでしょう。
以上、VRコンテンツのクオリティを左右するポイントについてまとめました。次回は、360°カメラでの撮影のポイントについてまとめたいと思います。
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